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INFECTION CONTROL 2017 夏季増刊87回復期リハビリテーション病床1第4章月1日現在、届出病床数77,102床、1,725病棟となっている1)。回復期リハビリテーション病床は、保険制度上3段階に分けられている(表1)1)。また、この病床に入院ができる疾患、発症してから入院するまでの期間、この病床に入院できる期間なども定められている(表2)1)。患者の特徴在宅や社会への復帰を目的に、日常的な食事・歩行・排泄・入浴などの動作を改善するためのプログラム(総合実施計画)が組まれ、数ヵ月の集中リハビリテーションを受ける患者が入院している。病棟スタッフの特徴集中的リハビリテーションが行われるため、医師、看護師、介護士(ケアワーカー)、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、ソーシャルワーカー(社会福祉士)、栄養士、薬剤師、義肢装具士などさまざまな専門スタッフが勤務している。感染対策に留意した病棟の特徴入院中の患者が在宅や社会復帰することを目的としているため、日常生活動作(activities of daily living、ADL)訓練が行われる。自立した生活を送るため、食事やレクリエーションなど集団で集まることが多い。また、何らかの障害がある人、車椅子や歩表 2  厚生労働省が定める回復期リハビリテーション病床入院基準疾患発症から入院までの期間病棟に入院できる期間1脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血後のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性硬化症、腕神経叢などの発症または手術後、義肢装着訓練を要する状態2ヵ月以内150日高次脳機能障害をともなった重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷180日2大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折または二肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態2ヵ月以内90日3外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態2ヵ月以内90日4大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の神経、筋または靱帯損傷後の状態1ヵ月以内60日5股関節または膝関節の置換術後の状態1ヵ月以内90日(文献1より改変)

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