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56INFECTION CONTROL 2017 夏季増刊サージカルマスクの着脱市立ひらかた病院 医療安全管理室 看護師長(感染管理認定看護師)小林携志こばやし・けいし11感染対策の基本の分かりやすい伝え方第3章●●サージカルマスクは、微生物、血液、体液、化学療法薬剤などが鼻、口から侵入するのを防御するために使用する1)。また、咳・くしゃみ・鼻水のあるときの咳エチケットとして使用する。●●適切な着脱手順とともに適正使用についても指導する。講義の  Pointレクチャー・コンテンツ使える!サージカルマスクは、毎回新しいものを使用する。サージカルマスクにもさまざまな色や形態があるので、表裏、上下は間違えないようにする。その確認方法は、針金様の部分があるほうが上であり、サージカルマスクに色が付いている場合は色が濃いほうが表である。また、色が付いていない場合はプリーツが下向きになるようにつけ、さらに、耳にかけるゴムの接着面が外側になるようにする(製造メーカーにより異なる)。プリーツの向きが中央で分かれている場合は、広げて膨らむほうを口側にする。サージカルマスクの表と裏ゴムの接着面が外側針金様部分プリーツは下向き着用時は、上下、裏表を確認後、針金様部分が上になるようにゴムひもを耳にかける。鼻や口を覆うように必ずプリーツを広げる。プリーツを広げずに使用するとマスクの効果がないので注意する。鼻部分とマスクに隙間ができないように針金様部分を調整する。隙間があると微生物などの侵入を防ぐことができない。外すときは、マスクの表面には触らないようにゴムをつかんで外す。サージカルマスクの着脱プリーツを広げ鼻、顎を覆う

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