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INFECTION CONTROL 2018年 春季増刊10筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・水戸協同病院では、感染管理認定看護師の着任と同時に2012年にインフェクションコントロールチーム(ICT)が発足しました。本稿では、“チーム熱病(ICT)”と名付けます。本稿では、水戸協同病院でのICTの活動、および2014年に感染症科の専門診療が開始されたため、その活動、連携、役割分担などについてご紹介します。チーム医療の本質を発揮チーム熱病(ICT)は、感染症科専門医、感染管理認定看護師、感染管理認定薬剤師、感染管理認定検査技師、事務担当、など感染症の専門性を有した職員から構成されるのが理想ではあります。実際には、多くの施設では専門性を有した職員が少ないこともあり、その場合、興味をもっている職員、心ある職員などから構成されていると思います。ICTは、多職種連携の活動の典型的な例だと思いますが、多職種で、その強みを生かし、相互に弱い点を補いながら患者の医療安全を維持すること、患者のアウトカムを少しでもよくすること、耐性菌を防止すること、などを目的とします。感染管理・感染対策と感染症科診療図1に示すように、感染症科の専門診療の領域は、大きく4つに分けられます。つまり、①患者個人に対する臓器横断的な専門診療、②院内全体・地域全体の感染対策、③臨床微生物学、④地域や国、世界の多くの市民の集団に対する医療(公衆衛生・パブリックヘルス)です。そのうち、ICTの担当する部分は、主に病院感染対策・地域全体の感染対策ですが、多くの施設では、上記の4つの部分をICTが担っていることも少なくありません。ICTって、どんな仕事をするの?筑波大学医学医療系 教授、水戸協同病院グローバルヘルスセンター感染症科 矢野晴美
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