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INFECTION CONTROL 2018年 春季増刊11チーム熱病(ICT)の誕生第1章感染症科専門診療のABC水戸協同病院では、表1に示すように、感染症科発足以降、活動をABCと名付け、ICTと連携した診療を展開しております。表2~4をご参照ください。AのAntibiotics では、薬剤部と連携し活動しております。採用抗菌薬を最低限の標準薬に限定する作業を進めております。また当院で規定している特定抗菌薬であるカルバペネム系抗菌薬、ピペラシリン/タゾバクタム、静脈注射のニューキノロン系抗菌薬、バンコマイシン、リネゾリド、ダプトマイシンが処方された場合には、電子カルテ上にリストアップされる自動システムを導入しております。そのため、リアルタイムに処方された患者を、感染症科医師が診察に伺うことができます。これは、感染症科発足時点で、診療内容につき、院内の運営委員会で了承いただき、併診することになっています。システム化したところが大きな点です。BのBacteremia、血流感染を起こした患者は、細菌検査室に感染症科医師が毎朝、集合して、血液培養陽性患者、その他無菌検体が陽性になった場合、耐性菌が検出された場合、結核、感染対策が必要な患者が判明した場合に、感染症科医師と感染管理認定看護師に同時に連絡をいただ感染症科の専門診療の4つの領域図1感染症診療感染対策感染症科臨床微生物学パブリックヘルスA:Antibiotics 特定抗菌薬の使用症例B:Bacteremia 血流感染(血液培養陽性)C:Consultationコンサルテーション感染症科の活動ABC表1

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