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58INFECTION CONTROL 2020年 夏季増刊Download図3正しいマスクの装着方法(自院スタッフによる撮影)マスクは、感染を完全に予防できるものではありません。鼻や口に手が触れるのを防止することで、手についたウイルスの侵入を防止する可能性はあります。また、無症状の潜伏期間中に他者への感染を防止する可能性もあります。マスクを着用するだけでなく、職場に着いたら、自宅に帰ったら、必ず手指衛生(手洗い、手指消毒)を行いましょう!擦式アルコール製剤はインフルエンザウイルスやコロナウイルスに効果があります。マスクを外したら手を洗いましょう!②マスクの表裏  表は撥水性、裏は吸水性となっている。プリーツが下向きになるのが表側となる。①鼻を覆う  ノーズワイヤーを鼻にフィットさせ、鼻までしっかりと覆う。③ 顎を覆うようにプリーツを伸ばす。引用・参考文献1)ASTM.F2100-11(2018)StandardSpecificationforPerformanceofMaterialsUsedinMedicalFaceMasks.https://www.astm.org/Standards/F2100.htm2)Siegel,JD.etal.2007GuidelineforIsolationPrecautions:PreventingTransmissionofInfectiousAgentsinHealthcareSettings.AmJInfectControl.35(10Suppl2),2007,S65-164.3)満田年宏訳・著.隔離予防策のためのCDCガイドライン医療環境における感染性病原体の伝播予防2007.東京,ヴァンメディカル,2007,60.4)平成25年度厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)「医療機関における感染制御に関する研究」.医療機関における院内感染対策マニュアル作成のための手引き(案)[更新版](160201ver.6.02).2016.https://janis.mhlw.go.jp/material/material/Ver_6.02本文170529.pdf5)矢野邦夫ほか訳・編.感染性微生物の伝播予防のために改訂2版医療現場における隔離予防のためのCDCガイドライン.大阪,メディカ出版,2007,216p.6)職業感染制御研究会.個人用防護具の手引きとカタログ集.第4版.2011.http://jrgoicp.umin.ac.jp/index_related.html7)瀧澤毅.マスク着用にインフルエンザ予防のエビデンスはあるか?-EBMによる検討-.千葉科学大学紀要.3,2010,149-60.

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