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 透析治療には、特殊な技術や知識が必要となります。そして、体外循環という、命と直結する治療であるため、透析看護手技を正しく行うことが大切です。また、透析看護では、患者・家族が安心・安全な、そしてその人らしく生きていけるようなケアが必要となります。 そのような業務やケアを日々行っているみなさんは、「この手技のポイントは何だろう」「トラブルにどう対応したらいいの?」と、不安や疑問に思うことがあるのではないでしょうか。患者・家族とのかかわりにおいても、「こんなことを言われたけれど、どうしよう」「どういうふうにかかわればいいのだろう」「こんな対応で本当にいいのだろうか」と、とまどったり迷ったりして、対応が困難と感じる事例に接する機会もあると思います。 今回、執筆者の先生方には、透析看護における基本的手技と患者対応のコツを理解できるよう、「すべきことは何か(Do)」「してはならないことは何か(Do Not)」を、日々体験する看護シーン別に具体的に解説していただきました。第1章では基本的な透析手技、第2章では透析中のトラブル対応、第3章では患者対応について、それぞれのポイントと根拠に基づいた対応が記述されており、すぐに実践につなげていただける内容となっています。 本書を活用することで、透析室で働くみなさんの不安や疑問が解消され、患者・家族への安心・安全で、個々の患者に合わせた看護を提供することができると考えます。自分自身のスキルアップや後輩指導のためのバイブルとしてご活用いただき、透析看護の奥深さを感じていただける一冊となれば幸いです。2017年10月名古屋記念財団新生会第一病院血液浄化センター師長慢性腎臓病療養指導看護師澤村美海

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