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透析ケア 2019 冬季増刊  115栄養成分表示の注意点■ 「塩分控えめ」「うす塩」 「食塩無添加」などの表示 ときどき「塩分控えめ」「うす塩」「食塩無添加」などのキャッチフレーズがパッケージに目立つように書かれた食品がありますが、減塩食品であることを示しているわけではありません。その食品にどの程度の食塩が実際に含まれているのか、栄養成分表示を見て確認することが大切です。■リン・カリウムの表示 リンやカリウムを表示している加工食品もときどき見かけますが、これらの栄養素は表示が義務化されていません。表示がないからといって、リンやカリウムが含まれていないわけではありません。■ナトリウム量と食塩相当量 栄養成分の表示が完全に整う2020年4月までは、コンビニエンスストアで販売されている弁当など一部の食品には食塩相当量の表示がなく、「Na(ナトリウム)」だけを表示しているものがあります。Naと食塩相当量は同一ではありません。以下の式でNaを食塩相当量に換算して食品を選ぶときに役立てましょう。Na(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)図2弁当に含まれる食塩相当量の比較(文献1、2より改変)熱量 980kcalたんぱく質 23.6g脂質 39.4g炭水化物 121.9g食塩相当量 3.8g栄養成分表示(1食当たり)1食当たりの食塩相当量は、A弁当では3.8g、B弁当では2.5gであるため、B弁当を選ぶとよい。A弁当熱量 898kcalたんぱく質 25.0g脂質 24.0g炭水化物 139.2g食塩相当量 2.5g栄養成分表示(1食当たり)B弁当図3サンドイッチのエネルギー量(文献1、2より改変)熱量 300kcalたんぱく質 9.3g脂質 17.5g炭水化物 31.3g食塩相当量 1.8g栄養成分表示(1パック当たり)サンドイッチ昼食に選んだサンドイッチのエネルギーは300kcal。ふだん600kcalくらい食べている場合、エネルギー摂取量が不足するため、あんパンを追加するなど、十分なエネルギー量を確保できるよう考える。第2章

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