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皮膚瘙痒症治療薬大阪暁明館大阪暁明館病院薬剤科 岩前瑠衣紗(いわまえ・るいしゃ)どんなふうに効くの?0758透析ケア 2020 夏季増刊かゆみの発現に関与する神経には、内因性オピオイド受容体のμミュー受容体とκカッパ受容体が存在します。μ受容体の活性化によりかゆみが発現し、κ受容体の活性化によりかゆみが抑制されます。オピオイドκ受容体作動薬は、κ受容体を活性化することでかゆみを抑制します 図2。図1 抗ヒスタミン薬の作用機序図2 オピオイドκ受容体作動薬の作用機序肥満細胞あらあら結合を抑制正常細胞H₁受容体ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離かゆいかゆいかゆいかゆいμ受容体が活性化すると…ダイノルフィンβ-エンドルフィンなどκ受容体が活性化すると…かゆくないオピオイドκ受容体作動薬はκ受容体を活性化するオピオイドκ受容体作動薬レミッチⓇOD錠アレルギーをひき起こす抗原が体内に入ることで、肥満細胞からヒスタミンなどが遊離されます。遊離したヒスタミンがH1受容体(ヒスタミン受容体)に結合することで、アレルギー症状が発症します。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンがH1受容体に結合することを抑制し、抗アレルギー作用を発揮します 図1。レスタミンコーワ錠/ポララミンⓇ錠/セレスタミンⓇ配合錠/アタラックスⓇ錠/アゼプチンⓇ錠/アレグラⓇ錠/アレジオンⓇ錠/タリオンⓇ錠/アレロックⓇ錠/クラリチンⓇ錠/デザレックスⓇ錠/ビラノアⓇ錠/ルパフィンⓇ錠抗ヒスタミン薬

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