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59透析ケア 2020 夏季増刊第1章 透析関連の合併症治療薬07 皮膚瘙痒症治療薬透析患者では皮膚への水分供給が低下しており、角層の水分量が低下し乾燥が起こります。乾燥が進むと皮膚バリア機能が低下し、かゆみを伝達する神経(C線維)が表皮まで伸び、軽微な刺激でもかゆみを感じやすくなります。保湿薬は、吸湿し、角層に水分を付加します 図31)。図3 保湿薬の作用機序(文献1より作成)角層に水分を付加するかゆみ刺激角層表皮C線維(知覚神経)表皮真皮境界部(基底膜)保湿薬ウレパールⓇローション/ヒルドイドⓇフォーム特徴や注意点閉塞隅角緑内障や、前立腺肥大などによる尿路閉塞性疾患を有する患者には禁忌です。眠気を起こすことがあり、本剤を服用中は自動車の運転を控える必要があります(運転禁止)。抗ヒスタミン薬のなかでもっとも眠気が強いです。一般名ジフェンヒドラミン塩酸塩半減期1〜4時間2)(健常者)透析性除去されにくい(除去率28%)3)用法・用量1回3〜5錠を1日2〜3回経口投与する他の剤形クリーム副作用発疹、動悸、めまい、倦怠感、頭痛、眠気、口渇、悪心・嘔吐、下痢などヒスタミンのH1受容体への結合をブロックするレスタミンコーワ錠第一世代抗ヒスタミン薬(エタノールアミン系)

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