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43透析ケア 2020 冬季増刊第3章セルフケア支援についての標準看護計画心信会池田バスキュラーアクセス・透析・内科外来主任 坂さとみ(さか・さとみ)同看護部長 水内恵子(みずうち・けいこ)看護計画(O-P…観察計画、T-P…ケア計画、E-P…教育計画)O-P)1シャント血管の走行、挙上による凹みがないか2シャント音の聴取、狭窄音、拍動の有無、スリルの確認3穿刺部位の確認、穿刺トラブルの有無4血腫や皮下血腫の有無5エコー検査のデータ(FV〈血流量〉、PI〈拍動係数〉、RI〈抵抗係数〉、狭窄径)6体重増加、血液データ、食事や運動量7心胸比、透析後の下大静脈径、透析中の血圧経過8血圧低下の有無9生体電気インピーダンス法による評価10ドライウエイト評価11検査結果の把握(Hb・Ht)12嘔吐や下痢13発汗量T-P)1透析前後のシャント音・スリルの確認2穿刺ミスを避ける3血圧低下を避ける4過除水を避ける5適切なドライウエイトを設定する6検査値の把握E-P)1シャント音・スリルの確認の必要性を理解し、日常生活で確認できるよう指導する2穿刺部の異常がわかるよう指導する3血圧低下時の症状を理解できるよう指導する4ドライウエイトの指標がわかるよう指導する5水分出納のバランスがわかり、脱水症状を理解し回避できるよう指導する6検査結果の適正値がわかるよう指導する7シャント異常時の病院への連絡方法を指導する8シャント肢で重い物を持ったり、長時間腕を曲げたりしないよう指導するO-P)1穿刺部の異常の有無2止血方法・止血時間の把握3抗凝固薬の種類と量4腫脹や血腫、皮下出血の有無5薬剤の種類の把握T-P)1透析中、穿刺部の出血の有無を確認2同一部位への穿刺を避ける3止血方法の確認4止血時間の確認・共有5抗凝固薬の種類や量が適切であるか判断する6シャント肢の異常の有無を確認する7抗血小板薬・抗凝固薬の服薬の有無を共有する8患者に合わせた止血材料を選択するE-P)1穿刺部位の異常に気づけるよう指導する2止血方法・時間がわかるよう指導する3止血不良時の皮下出血について理解でき、予防できるよう指導する4再出血時の対処ができるよう指導する5抗凝固薬の作用が理解できるよう指導する6シャント肢の異常がわかるよう指導する7全身の皮膚の観察ができるよう指導する8自分の服用している薬剤が理解できるよう指導する9透析中の抜針事故が予防できるよう指導する

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