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腎臓で産生・活性化される物質の減少による症状1.腎性貧血 腎臓で産生されるエリスロポエチンという造血ホルモンの産生不足や赤血球の寿命の低下により、貧血がみられることがあります。このことを腎性貧血といいます。2.骨が脆くなる 末期腎不全ではビタミンDの活性化ができなくなり、カルシウムの吸収が不足し、血液中のカルシウム濃度が低下します。血中のカルシウム濃度を正常化するために、副甲状腺のはたらきが亢進し、副甲状腺ホルモンが多く産生され、骨からカルシウムを吸収します。 また、腎臓からのリンの排泄が少なくなるために、高リン血症を認めますが、これによりさ図●尿毒症によって生じるおもな症状脳知覚異常、けいれん、睡眠障害眼知覚異常肺咳、呼吸困難、水が溜まる(尿毒症性肺)腎臓尿量減少血液貧血(腎性貧血)カリウム値上昇胃腸悪心・嘔吐、食欲低下身体疲れやすい、倦怠感、衰弱感・悪寒むくみ(浮腫)Special Edition必要なコトをまとめました新人スタッフ必読! 透析がまるっとわかるイラストノート ~病態生理編~透析ケア 2021 vol.27 no.4 (317) 21

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