M111750
12/16

96 消化器外科NURSING 2017 春季増刊0日1日2日3日4日5日6日7日8日9日10日11日手術当日経管栄養開始経鼻胃管抜去氷片開始飲水開始食事開始経管栄養自己指導開始右胸腔ドレーン抜去頸部外側ドレーン抜去食道切除術後の経過ます。それ以外に術後出血や乳び胸のインフォメーションに有用です。胸腔内吻合の場合はドレーン先端を吻合部近くに留置して縫合不全のインフォメーションとします。また手術中に肺を損傷している場合にはエアリークがありますので、気胸の治療という目的もあります。●観察のポイント手術直後は血性胸水の量に注意します。出血が持続している場合には再手術を考慮します。また血性排液の場合、ドレーンが血液自体で閉塞する可能性もありますので、急に排液がなくなったときにも注意が必要です。ドレーンからの排液が白濁する場合には乳び胸の可能性があります。エアリークに関しては自然に止まることが多く、逆に高度のリークがある場合には原因検索が必要な場合があります。●抜去時期エアリークがなく、排液が200mL/日以下であれば抜去します。頸部外側ドレーン●目的鎖骨上リンパ節郭清を行った場合、この郭清後のスペースにリンパ液がたまりやすく、このリンパ液をドレナージするためのドレーンです。右と左に1本ずつ入れます。手術直後の出血のインフォメーションにも有効です。通常は低圧持続の閉鎖式吸引ドレーンを留置します。●観察のポイント手術当日は出血がないかが重要です。血性排液が急に減って頸部が腫脹してきた場合には血液によるドレーン閉塞を疑います。エアリークがある場合には、ド

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る