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すいです。 さらに術後は免疫力の低下・術後の安静状態によっても、無気肺になりやすいです。無気肺の状態に上気道感染、誤嚥、胃内容物の逆流が起こると肺炎につながりやすいです。呼吸器合併症の予防には、深呼吸、体位変換・早期離床、吸引・吸入、口腔ケアなどの去痰ケアを行うことが大切です。主治医に去痰薬の指示を確認します。心電図術後24時間は必ず心電図モニタを装着します。術後出血などがあれば頻脈になるなど、モニタ上で患者さんの異常を早期に気付くことができます。離床時も循環動態が変わりやすい状況なので、初回の離床時は必ず心電図を装着して行いましょう。◆◆心電図の装着の位置:心電図の電極は図5の位置に装着します。◆◆異常心電図波形:異常心電図波形を図6に示します。これらの波形を発見したらただちに医師に報告します。(弘田安弥佳、篠原小夏、川上雅美)図5◆◆心電図の電極の装着位置赤:右鎖骨下窩に装着、黄:左鎖骨下窩に装着、緑:左前腋窩線状で最下肋骨上に装着心室性期外収縮発作性上室頻拍症洞性徐拍房室ブロック心停止心房細動心室細動図6◆◆心電図の主な異常波形図4◆◆呼吸不全時のX線画像(無気肺)無気肺消化器外科NURSING 2018春季増刊56
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