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ケアの流れ検査前の準備・確認事項1情報収集医師に内服薬の有無と同意書が取得されているかどうかを確認します。2絶食と血液検査の確認患者さんが絶食ができているかどうかと、検査の2時間後に血液検査があるかどうかを確認します。3検査のオリエンテーションの実施◆本人確認とクリニカルパスでの説明患者本人であることを確認します。またERCPのクリニカルパスを用いて、検査内容を患者さんに説明します。◆絶食と内服薬についての説明胃内容物が胃内に貯留していると、検査時に嘔吐から誤嚥するおそれがあるため、絶食(前日21時以降の絶食・当日6時以降の絶飲食)と内服薬について患者さんに説明します。◆既往歴・アレルギーの有無の確認●前投薬の禁忌の確認前投薬として抗コリン薬(ブチルスコポラミン[ブスコパンⓇ])や局所●結石の除去:ファーター乳頭の括約筋を切開、もしくはバルーンで拡張し、鉗子を用いて除去します。●膵液や胆汁の採取:膵臓や胆管の悪性腫瘍が疑われる場合に、細胞診目的で採取します。●狭窄部のブラッシング:膵管や胆管の狭窄部から、ブラシを用いて細胞診用の検体を採取します。●経鼻的ドレナージ:膵液や胆汁を体外に出すために、膵管や胆管にチューブを留置して、そのチューブを鼻に通して体外に出します。●ステント留置:膵管や胆管の狭窄部にプラスチック製や金属製のステントを留置し、膵液や胆汁の流れを良くします。●胆管・膵管内超音波検査(IDUS):胆管や膵管に細長い超音波プローブを挿入し、詳細な超音波画像を得る方法です。良性・悪性の鑑別や病変の広がりの診断のために行います。(宮本敦史)絶食期間や内服薬について、患者さんに事前に説明を行いましょう。●●●●●●●●ケアのココに注意ブスコパンⓇは、緑内障では眼圧の上昇をきたすおそれがあるため、前立腺肥大症では尿の排出を悪くするリスクがあるため、心疾患では心拍数を増加させ心負荷がかかってしまうなどの症状悪化がみられる可能性があるため、使用は禁忌となります。●●●●●●●●なぜ注意が必要?消化器外科NURSING 2018春季増刊219第  章2ERCP13消化器外科の治療とケア

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