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口腔ケア3消化器外科の必須ケア第 章1●患者さん自身でできる限り行ってもらいます。患者さん自身で行った後に口腔内を観察し、必要があれば介助します。●患者さんが含がん嗽そうできるかどうか確認します。含嗽ができない場合に、含嗽のために多量の水を流し込むのは危険です。含嗽が困難な場合は、水や唾液を誤嚥しないような姿勢やケア方法で行います。●絶食状態では唾液の分泌が減るため、口腔内の衛生環境が悪化します。絶食中であっても定期的な口腔ケアを実施します。●●●●●●●●●●●このケアのポイントは?ケアの流れ1必要物品を準備する以下の物品(図1)を準備します。歯ブラシ、スポンジブラシ、コップ2個(清潔用、不潔用)、ガーグルベースン。(必要に応じて)洗口液、口腔用保湿剤、吸引器具、洗浄用シリンジ、粘膜ブラシ、舌ブラシ、ポイントブラシ、歯間ブラシ、ガーゼ、バイトブロック、アングルワイダーなど。2患者さんに声をかけ、姿勢を整える患者さんに声をかけ、安楽で誤嚥しにくい姿勢をとります。座位がとれる場合は、座位で頸部が口腔内には300種類を超える細菌が数千億以上存在しており、口腔内細菌は齲う歯しや歯周病などを引き起こすだけでなく、誤嚥性肺炎や細菌性心疾患、肺血症などの全身感染症の原因になります。周術期は、絶飲食や気管内挿管、経鼻胃管留置、各種免疫機能の低下などから口腔衛生状況が悪化するので、適切な口腔ケアを行い、肺炎や術後感染症の減少に努める必要があります。また口腔ケアは口腔機能(構こう音おん、咀そ嚼しゃく、嚥えん下げ、唾液分泌、審美性の回復)の維持・向上にも役立ちます。●●●●●●●どういうケア?◆口腔ケア歯ブラシは、ブラシ部分の小さなものを選びます。またブラシ部分が動物性のものより、ナイロン製のほうが早く乾燥するため、衛生的です。●●●●●●●このケアのコツ消化器外科NURSING 2018春季増刊22
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