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 消化器外科・内科の治療法は、対象臓器、良悪性、病状の進行、患者さんの年齢や全身状態、本人・家族の希望に加え、さまざまな治療機器の進歩により、近年著しく多様化・高度化してまいりました。 悪性腫瘍に対しても、早期の症例であれば、EMR/ESDなどの内視鏡的治療が可能となり、また従来、開腹手術・開胸手術が標準治療とされた疾患に対しても腹腔鏡・胸腔鏡手術が安全かつ低侵襲手術として広く普及するに至りました。また、低侵襲かつ効果的な経皮的治療も広く行われています。 このような時代背景の変化に合わせ、本書ではぜひとも理解しておきたい良悪性疾患に対する50の術式を取り上げ、その手術手順や術中の様子を、理解しやすいように豊富なイラストや写真で解説することを心がけました。また、起こりうる合併症の理解を深めるとともに、「なぜそのケアが必要か?」という術後管理の根拠・要点についてもわかりやすく解説しております。 日ごろの臨床現場で、ぜひ、本書を手元に置いていただき、予習・復習に役立てていただくとともに、不明なことの確認のために辞書的に活用することも可能となっています。 治療法が多用化・高度化するなかで、医師・看護師が治療内容について共通認識を持ち、安全かつ効果的な手術が実践できることをめざして、本書を有効に活用していただけることを切に願っております。そのことが結果として、安全・安心の医療の実践につながり、目の前の病に苦しむ患者さん・家族の皆さまに最適な治療を施すとともに、明日への希望を提供することにつながるものと確信しております。熊本大学大学院生命科学研究部 消化器外科学 教授馬場秀夫ばば・ひでおはじめに

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