130111851
7/16

消化器外科NURSING 2018 秋季増刊45開腹手術の場合吻合部ドレーン上腹部正中切開ドレーンは必須ではありませんが、右側より吻合部周囲に留置します。開腹手術であれば、上腹部正中切開、腹腔鏡手術であれば5ポートで行います。病変部位と切除範囲術中体位術後ドレーン、創の位置胃のどの部位でも切除を行うことがありますが、噴門・幽門周囲を切除すると変形をきたすため、注意が必要です。通常の胃切除術と同様に、開腹手術であれば仰臥位、腹腔鏡手術であれば開脚位で行います。モニタは患者さんの頭側左右に2台置きます。切離線がん胃腹腔鏡手術の場合第1助手器械出し看護師手術の目的は、胃の切除範囲を最小限にして、胃酸分泌、貯留能などの機能を温存することです。リンパ節郭清が必要ない胃良性腫瘍や、胃GIST(gastrointestinal stromal tumor:消化管間質腫瘍)などの粘膜下腫瘍などが適応となります。術中体位は、通常の胃切除術に準じて、開腹アプローチでは仰臥位、腹腔鏡アプローチでは開脚位で行います。胃のすべての範囲で切除を行うことができますが、噴門・幽門周囲の病変や切除範囲が広い場合は、手術により胃の変形をきたす可能性があります。再建法は、手縫い縫合と、自動縫合器を用いた器械縫合の2種類があります。術後ドレーンは必須ではありません。留置する場合は、右側から吻合部周囲にドレーンを留置します。胃部分切除術91章 上部消化管の手術 10

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る