まずはイメージ! 胃の良性疾患こんな疾患!種類◆胃の良性疾患には、胃潰瘍、胃ポリープ、胃炎、機能性ディスペプシアなどがあります。適応◆胃潰瘍の治療は原因によって異なりますが、出血がみられる場合は、内視鏡的に止血をしたり、血管内カテーテルで血管塞栓術などを行います。 胃ポリープの治療は種類によって異なりますが、20mm以上の大きいポリープはがん化する可能性があり、内視鏡的ポリープ切除を行います。 胃炎は原因があれば除外し、内服による内科的治療を行います。 機能性ディスペプシアは、生活習慣の改善や食事療法、ストレス緩和、内服薬などにより治療します。消化器ナーシング 2019 春季増刊 171胃炎。急性胃炎と慢性胃炎に分類されます。急性胃炎では上腹部痛がしばしばみられますが、慢性胃炎は無症状のことがあります。機能性ディスペプシア。胃の痛みやもたれ感がみられます。内視鏡検査では器質的な異常は認めません。343.胃の良性疾患と治療東邦大学医療センター大橋病院 外科 上部消化管グループ 講師 二渡信江同 シニアレジデント 藤田翔平第4章|しっておこう!消化器の疾患と治療共通胃酸に対し、胃や十二指腸が知覚過敏になる炎症胃潰瘍。上腹部痛が多くみられます。ピロリ菌感染、NSAIDs内服、ストレスなどが原因と考えられています。1食道胃潰瘍十二指腸胃胃ポリープ。症状は特にありません。ピロリ菌感染による萎縮性胃炎を背景に発生するポリープもあります。胃底腺ポリープ過形成性ポリープ腺腫性ポリープ2
元のページ ../index.html#15