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121消化器ナーシング 2019 秋季増刊 位部と類種の具装 084固定型フランジ(佐藤美香)■固定型フランジとは(図1) 面板と固定されているフランジ1)のことをいう。フランジとは、袋接合部の輪状縁2)のことである。 固定型フランジを使用する際は、ストーマ袋と面板を接合するときに腹圧が必要になることがある(図2)。またフランジ部分が硬いため、装着しているときに違和感を感じることがある。 フランジの硬さを利用して、腹壁の浅いしわを補正することができる3)。➡固定型袋➡面板から浮き上がらないタイプのかみ合わせ部分058固定型フランジ図1フランジ面板フランジが面板に固定されているので、指先が入っていかない。接合の様子図2面板とストーマ袋の接合部を上からしっかり押さえる必要があり、そのために腹圧が必要となる。●腹圧をかけるのが難しいときの工夫 手術後に痛みが持続している時期や、以前から固定型フランジを使用している人でも腹痛などで装着時に腹圧をかけることが難しい場合は、あらかじめ面板とストーマ袋を接合しておいて貼付することで苦痛を回避できます。1)固定型フランジ.ストーマ・排泄リハビリテーション学用語集.第3版.日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会編.東京,金原出版,2015,21.2)フランジ.前掲書1).58.3)秋山結美子.“ストーマ装具の種類・特徴と分類”.ストーマ装具選択ガイドブック.穴澤貞夫ほか編.東京,金原出版,2012,27.面板とストーマ袋との接合ストーマ装具の種類と部位

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