この特集で大解決!第1特集エキスパートの視点でトラブルを防ぐ&見逃さない!“注目すべき場面”が時系列でわかる!消化器内科 11の治療と検査こんな処置①適応・目的1)●画像診断で良悪性の鑑別が困難な腫瘤性病変の質的診断●腫大リンパ節や胸腹水を標的とした悪性病変における深達度診断●切除不能な悪性腫瘍に対する化学療法・放射線療法を行う際の細胞組織学的確定診断②禁忌・注意2)●EUS(超音波内視鏡)で病変が明瞭に抽出できない場合●出血傾向がある場合●穿刺経路に血管が介在している場合③偶発症出血、穿孔、感染、膵炎などが起こり得ます。胃や十二指腸から、膵臓などにある病変を観察し、穿刺部位を決定します。超音波画面を見ながら、病変を穿刺します。画面では右上から針が出てきます。穿刺針EUS-FNAとは、内視鏡の先端についた超音波プローブと穿刺針で、胃や十二指腸から腹腔内の病変を観察・穿刺して組織を採取する検査です。内視鏡超音波内視鏡超音波内視鏡は、上部消化管内視鏡の先端に超音波プローブを搭載したものです。穿刺針は内視鏡の先端から出てきます。超音波穿刺針プローブEUS-FNA(超音波内視鏡下吸引細胞診)経口 31章内視鏡治療・検査国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 消化器内科 西家由里子22 (1166) 消化器ナーシング 2020 vol.25 no.12あんしんケアの 3 ルール!処置前に、抗血栓薬が休薬されているか確認しましょう。処置中は、きちんと鎮静が保たれているか患者さんの状態に配慮しましょう。処置後は、血圧やSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)が下がらないかなど、バイタルサインの変化に注意しましょう。 1 情報収集 送り迎え時の移動手段(車椅子、ストレッチャーなど)をあらかじめ確認しておきましょう。 トラブル 回避の ポイント! 病棟ナースは、既往歴、内服歴(抗血栓薬の休薬がきちんとできているかを含む)を確認します。 鎮静を深くかけるため、通常時のSpO2(酸素需要)をはじめとしたバイタルサイン、ADLのチェックが重要です。既往歴内服歴ADL 2 申し送り 病棟ナースから内視鏡室ナースへ、既往歴、内服歴、抗血栓薬の休薬期間、アレルギー、普段のバイタルサイン、ADLを申し送ります。義歯や眼鏡、アクセサリーなどの持ち物についてもチェックし、身に着けていたら外し、適切に保管します。トラブル回避の注目ポイント第1特集エキスパートの視点でトラブルを防ぐ&見逃さない!“注目すべき場面”が時系列でわかる!消化器内科 11の治療と検査あんしんケアの 3 ルール!処置前に、抗血栓薬が休薬されているか確認しましょう。処置中は、きちんと鎮静が保たれているか患者さんの状態に配慮しましょう。処置後は、血圧やSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)が下がらないかなど、バイタルサインの変化に注意しましょう。 1 情報収集 送り迎え時の移動手段(車椅子、ストレッチャーなど)をあらかじめ確認しておきましょう。 トラブル 回避の ポイント! 病棟ナースは、既往歴、内服歴(抗血栓薬の休薬がきちんとできているかを含む)を確認します。 鎮静を深くかけるため、通常時のSpO2(酸素需要)をはじめとしたバイタルサイン、ADLのチェックが重要です。既往歴内服歴ADL 2 申し送り 病棟ナースから内視鏡室ナースへ、既往歴、内服歴、抗血栓薬の休薬期間、アレルギー、普段のバイタルサイン、ADLを申し送ります。義歯や眼鏡、アクセサリーなどの持ち物についてもチェックし、身に着けていたら外し、適切に保管します。伝える出血する可能性がある処置のため、特に抗血栓薬の休薬確認は重要です。シャント側や乳がん手術側では、血圧計測は避けましょう。 トラブル 回避の ポイント! トラブル回避の注目ポイント第1特集エキスパートの視点でトラブルを防ぐ&見逃さない!“注目すべき場面”が時系列でわかる!消化器内科 11の治療と検査消化器ナーシング 2020 vol.25 no.12 (1167) 233つのポイント特集の使いかた●消化器内科の重要な治療・検査について、目的や方法から詳しく学びたい!●各処置の前・中・後には、どんなトラブルが起こる可能性があるの?●処置中、何に注意して、どう動けばいいかわからない…●処置の流れを学んで、先読みして介助・ケアできるようになりたい!…etc送り迎え時の移動手段(車椅子、ストレッチャーなど)をあらかじめ確認しておきましょう。 病棟ナースは、既往歴、内服歴(抗血栓薬の休薬がきちんとでき(酸素需要)をはじめとしのチェックが重要です。処置の流れを、トラブル回避のポイントとともに解説!EUS-FNA十二指腸から腹腔内の病変を観察・穿刺して組織を採取する検査です。内視鏡超音波大きな図解で、処置の内容をしっかりおさらい!ポイント 1ポイント 2ポイント 3こんなこと、困っていませんか?処置の目的や方法を大きな図解で解説しているから、“どんな処置?”がおさらいできる!安全&安心なケア・介助のための“3つのルール”で、重要な注意点を押さえられる!処置の流れとともにトラブル回避のポイントがわかるから、実際の処置中も先読みして動ける!主に担当する職種をアイコンで示しています。病棟ナース検査室・処置室ナースこの3ルールは必ず押さえる!ケア・介助の注意点を確認しましょう。
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