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消化器ナーシング 2020春季増刊 1594章内視鏡治療大腸ポリペクトミー治療前ケアのチェックリスト聴取・説明事項 既往症(基礎疾患に心血管系疾患、緑内障、前立腺肥大などがないか) 内服薬(特に抗血小板薬、抗凝固薬、血糖降下薬、ステロイドなど)の確認 アレルギー歴、腹部手術歴、出血傾向の有無、検査歴の有無、ペースメーカーの有無、ADLなど 麻酔を使用する場合は、帰宅方法や家族の付き添いが可能かどうか 治療への理解度、同意書の確認    治療後のスケジュールについて治療前の準備 補液の準備    静脈麻酔薬(鎮静薬、鎮痛薬、腸管蠕ぜん動どう抑制薬)の準備 前処置(腸管洗浄液の服薬、排便)の確認 腹痛や嘔吐などのイレウス症状がないか確認内視鏡室への申し送り 治療前のバイタルサイン(血圧・脈拍・SpO2) 前処置の状況(腸管洗浄液の服薬、排便の状態) 内服状況(休止、継続が守られているか)など治療後ケアのチェックリスト術中もしくは術後、治療部から出血を認めることがある。偶発症(合併症)としての出血の定義はさまざまであるが、何らかの追加処置を要する場合や、術前に比べて血中ヘモグロビン濃度が2g/dL以上低下した場合に偶発症(合併症)と考えられることが多い。出血 1.6%1、2)穿孔(術中穿孔) 0.05%1、2)大腸壁に穴が開くことがある。術中に穿孔を認めた場合には、クリップなどで速やかに閉鎖する。治療後に注意する合併症治療後の対応 バイタルサインの確認    腹部症状(腹部膨満、腹痛)の確認 呼吸状態や低血圧など麻酔による副作用の有無の確認 ふらつき症状などの確認および転倒への注意注意する症状 腹痛    血便    嘔気や冷汗などの気分不快退院前の説明事項 血便や激しい腹痛などの症状の出現に注意を要すること 退院後1~2週間は飲酒や激しい運動、旅行などは控えることココがメリット大腸ポリペクトミーは、EMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)と比較して、治療に要する時間が短く、大腸粘膜側の創も小さくて済みます。20mm以下のがんの疑いのない茎のあるポリープ(有茎性ポリープ)や、10mm以下の亜有茎性ポリープが対象となります。この治療法のココがデメリット大きいポリープやがんの疑いのある病変には原則として適応となりません。その場合にはEMRやESDの選択を考慮します。

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