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消化器ナーシング 2020 秋季増刊142Chapter 4レジメン別 副作用ケア・患者指導XゼロックスELOX(Cカペオックス/カポックスapeOX)療法杏林大学医学部付属病院 薬剤部 吉田 正、川瀬範子7レジメン基本データ使用薬剤の特徴とポイント薬剤製品例特徴・注意点カペシタビン略称 Cape投与法 経口ゼローダ®錠●食事の影響はないとされているが、通常、食後に服用する●手足症候群、下痢、口内炎などが生じやすいオキサリプラチン略称 L-OHP投与法 点滴静注エルプラット®点滴静注液●5%ブドウ糖液に希釈して投与する●塩化物含有溶液により分解するため、生理食塩水などとの配合は避ける●血管痛が生じやすい(点滴部位を温めることで軽減する)●最も多く認められる副作用は末梢神経障害であり、急性と慢性の2タイプが知られている適応切除不能進行・再発の結腸・直腸がん、結腸がんにおける術後補助化学療法、胃がん期間1コース 21日間(術後補助化学療法では8コースまで。切除不能進行・再発では病勢増悪まで)投与前後の注意投与前に過敏症の既往歴、腎機能障害の有無を確認するその他の注意● テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(S-1)投与中および投与中止後7日以内は併用禁忌● ワルファリン、フェニトインの作用が増強する可能性、トリフルリジン・チピラシルの副作用が増強する可能性があるため併用注意● カペシタビンは服用状況、休薬期間の順守状況などを確認レジメンの特徴とポイント*製品は一例です。種類・規格は症例によって異なります。

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