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消化器ナーシング2021春季増刊003はじめに消化器疾患を扱う病棟では、外科・内科を問わずドレーンやチューブの管理が重要です。手術時体内に挿入されたドレーンの排液の性状変化は、出血や縫合不全などが発生したことをいち早く知らせてくれますし、経鼻胆道ドレナージチューブからの排液の急な停止は、チューブの閉塞や胆管から腸管への脱落の可能性を知らせてくれます。そして、このような異常に最初に遭遇するのは多くの場合、看護師です。本書は、消化器(外科・内科)にかかわる新人看護師向けに、病棟でみる術後ドレーンや内科的治療チューブについて、そのすべてをわかりやすく説明した必携の書です。ドレーン・チューブの種類や目的といった基礎知識から、留置方法・期間・排液からみる合併症とケア、留置中のトラブル対応まで、もりだくさんの大きな図で“もれなく”学ぶことができます。また、病棟で遭遇するさまざまなシーンに応じたドレーン・チューブの管理・ケアはもちろん、適応や留置期間などがわかりやすく解説されていますので、患者さんの病態に基づいた知識をきちんと学ぶことができます。ドレーン・チューブの固定法や、留置時のトラブル対応なども、写真や図解を多用して具体的に紹介されていますので、とても実践的な内容です。さらに、本書のすべてのページが図解と本文解説の見開き構成で、欲しい情報がさっと見つかり、忙しい看護師が短時間で知識を得る書としては最適です。是非、日常の看護業務の現場でご活用ください。弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座 教授袴田健一

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