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12整形外科看護2017春季増刊ドは抗炎症作用や神経組織の保護作用をもつので、術後に残った症状に対して使用されることがあります。しかし、術後のしびれに対するステロイドの効果には明らかなエビデンスはありません。理論的には効果があっても良さそうですが、しびれの原因は炎症だけとは限りません。ステロイドには易感染などの副作用もあるので、局所の炎症が強いと判断されたときにのみ使用するのが良いでしょう。参考・引用文献1)武井寛ほか.低い術前JOAスコア:高齢および長い罹病期間は頚椎拡大術の成績を悪くする.臨床整形外科.41(10),2006,1049-55.345a345bcd図1術前・術後のMRIa:頚椎症性脊髄症。C3/4、4/5で脊髄が圧迫されています。同部では脊髄内に高信号領域が認められます。b: 椎弓形成術後。脊髄の圧迫は解除されていますが、脊髄内の高信号領域(脊髄の変性)が残存しています()。c:正常なL4/5のMRI。d:腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術後。脊柱管は拡大していますが、馬尾の癒着(炎症の名残)が認められます()。

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