M131751
12/14

162  整形外科看護2017秋季増刊ナースのための解説ページ手術編鏡視下腱板修復術は、断裂した腱板の断端を本来の腱板の付着部であるfフットoot pプリントrint(図1)に縫い付け、穴を塞ぎ、インピンジメント症状(引っかかり感)を改善し、求心位を回復することを目的とします。①不全断裂を含め腱板断裂による難治性のインピンジメント症状を呈する症例②中~大断裂で筋力低下を認める症例③肩甲下筋腱完全断裂症例④腱板断裂に拘こう縮しゅくを合併している症例手術は一般的には全身麻酔下に行います。術中・術後疼とう痛つう管理のために斜しゃ角かく筋きんブロックと持続皮下注射の併用が有用です1)。「直視下手術」と「鏡視下手術」がありますが、後者のほうが三角筋への侵襲が比較的少なく、直視下手術では確認困難な関節内の異常が確認でき、同時に処置も可能となります。また、滑液包内の近位部まで確認できるため、正確な腱板断裂部の剥離、病態把握と手術操作が可能となります。鏡視下腱板修復術(arthroscopic rotator cuff repair:ARCR)  鏡視下手術の体位にはビーチチェア位と側臥位があります。それぞれに利点・欠点があり、術者の判断で選択されます。ビーチチェア位では生理的肢位に近く、動的な操作が行いやすいといった利点があり、欠点としては脳のう灌かん流りゅう圧あつ低下による脳血管障害などがあります。側臥位では肩甲上腕関節の後下方部の操作が行いやすく、大腿筋膜の採取が容易という利点があり、欠点としては牽引による一過性の神経麻痺や皮下水腫による気道障害などがあります。ARCRでは通常5~6カ所程度のポータルを使用します(図2)。肩峰下除圧術(arthroscopic subacromial decompression:ASD)  肩けん峰ぽうの余剰骨こつ棘きょくがインピンジメントの一因になることと、術中の視野確保のため、最初に肩峰下の骨棘を削ります。目 的適 応概 要

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る