整形外科看護 2018秋季増刊81手関節・手指Section 4手根部近位列の最大の骨。尺側で月状骨と接し、近位側では橈骨との間で、遠位側では有頭骨、大菱形骨、小菱形骨との間で関節をつくる。手根骨のなかで、もっとも動きが大きく、手関節橈屈時に掌側に回転し、尺屈時に背側に回転する。 手根骨骨折では90%が舟状骨骨折である。スポーツ・事故などで手をついて転倒したり、遊技場のパンチング・マシーンや壁を殴ったりなどのパンチ動作後に起こる。(佐々木規博)scaphoid舟しゅう状じょう骨こつ#121橈側では大菱形骨稜および舟状骨結節に、尺側では有鉤骨鉤と豆状骨橈側面 に付着する靭帯。掌側の屈筋支帯と、背側の手根骨によって形成される空間を手根管という。(佐々木規博)flexor retinaculum➡横手根靭帯、transverse carpal ligament 手根管 P81屈くっ筋きん支し帯たい#122橈側手関節の掌側に形成されるこの管腔を長母指屈筋腱(1本)、すべての指への深指屈筋腱(4本)および浅指屈筋腱(4本)、ならびに正中神経が走行する。絞扼性神経障害の好発部位である(「♯151手根管症候群」参照)。(佐々木規博)carpal tunnel、carpal canal手根管症候群 P96手しゅ根こん管かん#123
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