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1沼津市立病院第二整形外科 部長 相庭温臣 あいば・あつおみ頚椎前方除圧固定術手術の目的神経を圧迫している要素を前方から取り除き、骨移植を行って問題のある椎間を固定して、痛みや麻痺が徐々に改善するように、安定した頚椎を築くことが目的です。適 応頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、頚椎後縦靭帯骨化症などによる脊髄症および神経根症のほか、外傷、感染、腫瘍などにも行われます。1椎間の椎間板ヘルニアに対して行われることが、もっとも一般的です。手術体位仰臥位で行います。頚椎は中間位で下顎を軽く上げた状態として、ベッドを軽度頭側挙上します。手術時間1椎間で1~1.5時間、2椎間で2~3時間、3椎間で3~4時間、4椎間で4~5時間程度ですが、術者の経験や症例の難易度によって異なります。また、頚椎後縦靭帯骨化症では骨化巣の開削を要するため、さらに時間がかかります。頚椎を前方からアプローチして、椎間板切除や椎体開削によって神経除圧を行い、骨移植をして固定する手術です。web動画にアクセス!web動画に(アクセス方法はp.6参照)頚椎を前方からアプローチして、椎間板切除頚椎前方除圧固定術8(1048) 整形外科看護 2019 vol.24 no.11

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