130131950
13/16

整形外科看護2019春季増刊0292章/股関節診断■ 身体所見(図3) 股関節を屈曲、外転、外旋し、股関節痛を誘発するPパトリックatrickテストが陽性になります。また、鼡径靭帯、長内転筋、縫工筋で囲まれたSスカルパcarpa三角領域(直下に大腿骨頭が存在)に圧痛を認めます。 関節可動域はとくに屈曲、外転、内旋を中心に可動域制限を認め、徒手筋力テスト(MMT)では股関節屈曲、外転筋力の低下を認めます。外転筋力の低下にともない、Tトレンデレンブルクrendelenburg徴候が出現します。図3 変形性股関節症の身体所見パトリックテストちょうないてんきん縫工筋 鼡径靭帯大腿骨頭長内転筋スカルパ三角スカルパ三角の圧痛ほう こう きんそ けい じん たいさんかくだい たい こっ とうトレンデレンブルク徴候中殿筋の筋力低下によって歩行時に健側の骨盤が下がる。正常右足で立つと左骨盤が下がる中殿筋の引っ張る力が弱い図2 変形性股関節症の症状 股関節の動きが悪くなり、今までできていた動作ができなくなる。また可動時に痛みをともなうようになる。進行すると歩行時にも痛みが出現し、靴下をはく、爪を切るなど股関節を深く曲げる動作がしにくくなる。股関節の動きが悪くなる歩行時の痛み靴下をはきにくくなる

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る