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101整形外科看護2019秋季増刊3章/肩関節症状 着替えや車の運転など肩の運動時の痛み、動かしづらさを訴えます。「夜間の痛みで眠れない」といった理由で受診することもあります(図3)。初期には動かせる範囲は保たれているものの、痛みのために動かせない期間が長くなると、関節が硬くなり、五十肩(拘縮)となることがあります。 ほかには、挙上するときの症状として、力が入らない、肩の前上面でジョリジョリという軋あつ轢れき音がするという訴えもあります。診断 断裂の仕方には完全断裂と不全断裂とがあり、若年齢では、投球障害肩で不全断裂が起こることがあります。 診断は、肩が挙上できるか、拘縮があるか、肩を挙上して肩峰の下で軋轢音があるか、筋肉の萎縮があるかを調べます。運動時痛、夜間痛、挙上障害、インピンジメント徴候といった特徴的な症状がある場合や、筋肉の萎縮があれば(図4)、腱板断裂を疑います。図4 棘上筋・棘下筋の萎縮 左右を比べてやせている場合に筋肉の萎縮を疑う。図3 断裂時の症状インピンジメント徴候 腕を上下する途中、水平のあたりでひっかかる運動痛肩を動かすと痛い(とくにひねる動作)夜間痛痛みで眠れない挙上障害自力で腕が上がらない

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