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193整形外科看護2019秋季増刊5章/上肢の骨折分類 中手骨頭の近位(図2a)、中手骨の中央部(図2b)で骨折することがほとんどですが、母指や第4・5中手骨では手根中手(carpometacarpal:CM)関節近傍(図2c)で骨折している場合があります。このような場合は、CT検査で関節面を評価する必要があります。治療■ 保存治療 転位をともなわない場合に行います。骨折部の転位がなければ、装具や副木による4週程度の外固定を選択します。 MP関節は伸しん展てん拘こう縮しゅくをきたしやすく、拘縮した手は非常に使いにくくなります。そのため、MP関節は転位しない範囲で可能なかぎり屈曲90°に近づけておき(図3)、早期から自動可動域訓練を指導します。図3 中手骨骨折に対するギプスシーネ固定図2 中手骨骨折の分類 a :中手骨頚部骨折、b :中手骨骨幹部骨折、c :中手骨基部骨折。bca

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