011整形外科看護2020春季増刊第1章⃝肩~肘の手術 何がケアに影響する?手術の流れを大追跡!術後の上肢のしびれ、健側下肢のしびれ、足首の動きを確認して、褥瘡にも注意しようほかにも腱板付着部に小さな骨孔をいくつかあけて骨髄液を出したり、生着しやすくする工夫をしているよ!123体位の確認と皮切腱板付着部の作成アンカーの挿入側臥位の場合、健側の腋窩神経が圧迫されないように、腋窩が握り拳ひとつ分あくように腋窩枕を置きます。腓骨神経の圧迫予防には、クッションを用いて腓骨頭が浮くようにします。また、関節内に関節鏡を入れるスペースを確保するために、腕を引っ張る牽引装置を使用します。約1cmの皮切を4~5カ所に行います。関節鏡を関節内に挿入して、まず腱板断裂の大きさや形態などを確認し、断裂した腱板の修復する方向をイメージします。修復した腱板が生着しやすくするために、上腕骨にもともと腱板が付着していた骨の部分を一部削ります(新鮮化)。糸付きのアンカーを、2で作製した腱板付着部より内側の骨のしっかりとした部分(骨を削った部分よりすこし内側)に挿入します。次に、挿入したアンカーに付いた糸を、腱板の断端に通します。牽引装置腋窩枕クッション上腕骨腱板断裂した腱板上腕骨新鮮化アンカー挿入
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