12 2021 vol.26 no.4（326）01きほんの特集「新人ナース応援号」 ポイント厳選！ ここだけ覚える整形外科の疾患イラストノート 下肢・関節リウマチ編【股関節の疾患】変形性股関節症変形性股関節症ってどんな疾患？ 変形性股関節症は、関節軟骨の変性・摩耗を主体とした、股関節に変形をきたす疾患です。原疾患が明らかでない一次性と、発育性寛かん骨こつ臼きゅう形成不全、外傷、ペルテス病などに続発する二次性に分類されますが、わが国では80％以上が発育性寛骨臼形成不全に起因する二次性との報告があり、壮年期以降の女性に好発します。 近年、変形性股関節症の一因として大腿骨と寛骨臼が衝突する大腿骨寛骨臼インピンジメントという病態の関与が注目されています。横浜市立大学整形外科 助教 手塚太郎 てづか・たろう骨頭は変形、関節裂隙は閉鎖、大腿骨頭内に巨大な骨嚢胞および骨硬化像を認める。腸骨大腿骨寛骨臼大腿骨頭変形性股関節症では軟骨は変性､摩耗し、関節裂隙は狭小化もしくは閉鎖している。健常例では大腿骨頭の軟骨は滑らかで変形もない。れつげきイラストでわかる変形性股関節症
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