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眼科ケア 2016年 秋季増刊検査編252屈折検査章使用目的 オートレフラクトメータ(以下オートレフ)は、屈折度数を他覚的に測定する検査機器です。多くの機種が角膜曲率半径を測定する機能を備え、眼球全体の屈折値と角膜前面曲率半径の測定が可能であり、全乱視、角膜乱視、残余乱視の評価や、屈折異常が軸性か屈折性かの予測も可能です。乳幼児などの自覚的屈折検査が困難なケースでは、オートレフの結果を参考にして眼鏡処方などを行う場合も少なくありません。 オートレフには、小回りが利く手持ち型や、より自然視の状態に近い状態で測定できる両眼開放型、一定の検査距離で測定できる機種もあり、小児や寝たきりの患者さんの検診などに便利です(図)。 空気眼圧計(ノンコンタクトトノメータ)や角膜形状解析(角膜トポグラフィー)、中心角膜厚測定(パキメータ)などの機能を備えた機種もあります。1台の機器に複数の機能を持たせることで検査時間を短縮し、患者さんが移動する際の転倒リスクを軽減させます。図■さまざまなオートレフラクトメータシュアサイトTMビジョンスクリーナー(ウェルチ・アレン・ジャパン)スポットTMビジョンスクリーナー(ウェルチ・アレン・ジャパン)レチノマックスK-plus3(ライト製作所)NVISION-K5001(レクザム)
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