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166眼科ケア 2016年 秋季増刊剪刀使用目的剪刀は、組織や手術材料を切るためのものです。先端の刃が直線か曲線を描いているかで「直剪刀」と「曲剪刀」に分かれ、さらに先端が「鋭」か「鈍」かに分類されます。刃先が見えなくなる操作では、組織を誤って切断、穿孔しないよう鈍剪刀が使用されます。顕微鏡下手術では、スプリングハンドル式剪刀が多用されますが、さらに小さい永田氏マイクロサージャリー用デリケート剪刀やバンナス切囊剪刀、バラッケ氏虹彩切除剪刀、角膜のサイドポートから挿入できるマイクロ虹彩剪刀もあります。大型の剪刀では、ドレープや太い糸を切る輪状ハンドル式眼科剪刀があります。剪刀だけでも多種多様で、手順どおりに進行しない手術中に、術者に「剪刀!」とだけ言われると、慣れるまではどの剪刀かがわからないこともあると思いますが、術野から進行状況を的確に判断して、術者が何を切りたいのか判断できるようになれば素晴らしいですね。扱うときのポイント永田眼科 ■ 豊川紀子(とよかわ・のりこ)5●a●b●c●da輪状ハンドル式眼科剪刀 bスプリングハンドル式剪刀 c永田氏マイクロサージャリー用デリケート剪刀 d八重氏マイクロ虹彩剪刀
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