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処置・手術編219眼科ケア 2016年 秋季増刊7章緑内障手術国内で医療機器として承認されているものには、バルベルト緑内障インプラント(Baerveldt® glaucoma implant;BGI、エイエムオー・ジャパン、図1)とアーメド緑内障バルブ(AhmedTM glaucoma valve;AGV、ニューワールドメディカル、図2)の2種類があります。BGIもAGVも、眼内挿入用のシリコーン製チューブと、それに続くプレート本体で構成されています。眼内に挿入したチューブを通じて房水をプレートに流出させ、術後にプレート周囲に形成される結合織被膜を通じて周囲の組織が房水を吸収することで、眼圧が下がるとされています。 BGIには3 種類の製品があります。おもにチューブを前房に挿入するための製品として、通常サイズ(≒成人用、図1t)と、より小型(≒小児用、図1v)の2種類があります。また、硝子体切除術後の症例に対して、毛様体扁平部を通じてチューブを硝子体腔に挿入するための製品(図1u)もあります。AGVと異なり、チューブに調圧弁機能はありません。 一方、AGVは、プレートに内圧8〜12mmHgで開く調圧弁があり、これにより術直後の低眼圧が起こりにくいようになっています。こちらも、通常サイズ(≒成人用、図2w)と、より小型(≒小児用、図2x)の2種類があります。AGVもチューブを前房に挿入するか、硝子体切除術後の症例に対してはチューブを硝子体腔に挿入して使用することもできます。図1■バルベルト緑内障インプラント:tBG101-350 uBG102-350 vBG103-250(エイエムオー・ジャパン)31.1mm14.7mm29.0mm31.1mm4.8mm21.3mm15.0mm29.0mm挿入用先端部(ホフマンエルボー)5.3mm●t●u●v図2■アーメド緑内障バルブ:wFP7 xFP8(ニューワールドメディカル)16.0mm10.0mm25.0mm25.0mm13.0mm9.6mm●w●x
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