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井上恵美子永田眼科看護師眼科ケア 2017年 秋季増刊3 眼科手術に携わるスタッフの全員が手術室で勤務できるわけではありません。また、手術の直接介助をするスタッフも、ほんの一部だと思います。 手術機器・器具、手術手技の進歩には目覚ましいものがあります。手術が円滑に進行することは、最終的に患者さんの利益につながります。そのため、手術の流れを覚えておくことは大切です。 本書は、眼科ケアに関わる皆さんが手術を理解し、患者さんに説明したり、患者さんからの質問に答えたりできるように、わかりやすく解説していただきました。 1章では「術前の患者さんへの確認」「感染症の予防・対策」「手術の準備のコツ」「術前・術中の患者さんの心のケア」を解説していただきました。また、3章は「患者説明シート」となっていますので、眼科スタッフはぜひ参考にしてください。 患者さんは、受付、検査、診察室、処置室、病棟、手術室と、さまざまなところでスタッフに質問をします。患者さんの質問に答えるためには、手術の内容を知っておくことがたいへん重要です。スタッフの皆さんの疑問が解消し、説明に自信がつくことにより、仕事の充実感も感じられると思います。その結果として、患者さんの不安が少しでも軽減し、「この施設で手術を受けてよかった」と思ってもらえるようになると思います。 本書が、スタッフの眼科ケアの向上につながれば、うれしく思います。

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