M151751
6/14
眼科ケア 2017年 秋季増刊眼科ケア 2017年 秋季増刊32手順❻超音波水晶体乳化吸引術(PEA)を行う 超音波チップを強角膜切開創から挿入し、水晶体核を乳化吸引します。水晶体核処理の方法は術者によって異なりますが、超音波チップと、角膜ポートから挿入した核分割フックや核分割チョッパーで核を数分割し、乳化吸引する場合が多いです。介助者にしてほしいこと 超音波ハンドピースに灌流チューブ、吸引チューブが確実に接続されていることを確認します。術者の手に渡ったときにチューブやコードが絡まないかも確認しましょう。術者は超音波ハンドピースを持っている手と反対の手に核分割フックや核分割チョッパーを持つため、術者が手術用顕微鏡から目を離さなくてよいように、器具を確実に手渡します。起こりやすいトラブル 超音波チップのハンドピースへの接続不良や、灌流チューブ、吸引チューブの接続不良など、白内障手術機器のセッティング不良に、このときに気付くことがあります。短時間で多数の患者さんの手術を行う場合も、事前にセッティングを確認できる手順を作りましょう。核片が乳化吸引されている核分割フック角膜ポート超音波チップ
元のページ
../index.html#6