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138眼科ケア 2018年 春季増刊❸粘弾性物質の注入サイドポートからジェル状の物質で、おもにヒアルロン酸ナトリウムからできている粘弾性物質を前房内に入れます。写真の眼内に映るムニュムニュした影が粘弾性物質です。粘弾性物質は、手術操作が安全に行えるようにし、手術操作の侵襲から眼内の組織を守る働きをします。粘弾性物質術中の器械出しの心得 短時間の手術は、器械出し看護師の状況に合った適切な介助があってこそ、できるものよ。器械出しの手技を十分に理解しておくことはもちろん、術者や患者さんによって変わる手技にも対応できるようにしようね。「なぜその手技を行うのか?」「なぜその器具や器械を使うのか?」に興味を持って理解すると、器械出しが楽しくなると思うわ。 術中はできるだけモニターを見ながら、手術の進行を把握して、術者と一緒に手術をするつもりで介助に臨もう。術者の言葉につねに耳を傾け、次に何が必要か判断していってね。そして、術者から何か指示を受けたら、すぐに復唱することよ!わかったのか、わからなかったのか、術者に意思表示することも手術を円滑に進めるためには非常に大切なことよ。介助のポイント 粘弾性物質は前房内に空気が混入しないように、必ず空気を抜いて渡すようにしよう!

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