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140眼科ケア 2018年 春季増刊❺角膜創の作製おもに手術操作を行うための創口を作製します。スリットナイフで角膜から前房内に刺入します。きれいな創を形成することで、縫合しなくても、術後に創が自己閉鎖します。術中・術後の患者さんへの対応不安の軽減患者さんは術中も意識下のため、医師や看護師の会話や機器の音も聞こえてしまいますので、不安を増強しないように注意が必要です。不安を軽減させられるようにコミュニケーションをとり、患者さんの不安軽減に努めます。体位の工夫術中の患者さんは仰臥位でいるため、スタッフは長時間の同じ姿勢による苦痛を軽減させるため、クッションやタオルなどを挿入して、体位固定の工夫をします。転倒、転落防止手術を受ける患者さんは高齢者が多く、視力低下もあります。移動には注意が必要です。手術終了後は術眼を眼帯で覆ってしまうので片眼歩行になってしまうため、周囲に注意して誘導します。角膜創スリットナイフ
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