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170  眼科ケア 2018年 秋季増刊の撮影が可能となります。クリムスキー法⿎大角度 プリズムの度数が大きくなるにつれ過小評価となるため、片眼30⊿までとし、両眼に分けてプリズムを保持します。同じプリズム度数でも、片眼のみに30⊿より大きい度数を当てるよりも、両眼に分けたほうが保持したプリズム度数に近い値となります。しかし両眼に分けた場合、単純にプリズム度数を足した数値にはなりません。換算表を参考に正確な度数を求めましょう。 フレネル膜プリズム(→161ページ図1⑥)を両眼の検眼枠に入れて使用すると75⊿まで測定できます。プリズムを持たなくてよいぶん、検査がしやすくなります。ただ度数が増すとプリズムの線が細かくなり、眼位が見にくくなります。⿎水平方向と水平方向、垂直方向と垂直方向でプリズムを重ねることは不可 水平方向と垂直方向は重ね合わせ可ですが、度数が増すと見にくくなるので、検眼枠とフレネル膜プリズムを使用して両眼に分ける(片眼に水平プリズム、もう片眼に垂直プリズム)とよいでしょう。 わずかな斜視は肉眼ではわかりにくいことがあります。理解力のある場合は自覚的な見え方を答えてもらうか、カバーテストまですると正確に検査ができます。まぶたのかすかな動きで判断できることもあります。OCTや眼底カメラなどは3歳以上であれば測定可能図11)内海隆.膜プリズムの実践と基礎知識.第68回日本弱視斜視学会講習会.眼科臨床紀要.6(1),2013,35-6.2)河合昭子.ヒルシュベルグ法.眼科ケア.16(2),2014,130-2.引用・参考文献

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