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眼科ケア 2019年 春季増刊  219②霰粒腫・麦粒腫の処置5章拭き取ります。霰粒腫の場合、ステロイド眼軟膏を長期にわたり、使用するため、定期的な診察を行い、消炎の状態とステロイド緑内障の発症がないことの確認が必要です。 ネオメドロールⓇEE軟膏を使用する場合は、頻度は低いですが、配合されているアミノグリコシド系抗菌薬であるフラジオマイシンに対するアレルギーや接触性皮膚炎を生じる可能性があることも患者さんに説明し、ステロイド眼軟膏を処方後に皮膚炎症状が出現した場合は早期に再診してもらいます。 プレドニンⓇ眼軟膏の塗布による治療を続け、初診から約3カ月後には霰粒腫の消退を認めました(図3)。ケース❶結膜にポリープ状の霰粒腫がある患者さん目にしこりがあって気になります。痛みはありません。患者さんの訴え25歳の女性です。図2は初診時の前眼部所見です。結膜にポリープ状に隆起した霰粒腫を認めます。症例データ●図2 前眼部所見結膜にポリープ状の肉芽腫を認める。ケース①に対する実際の処方●図3 プレドニンⓇ眼軟膏の塗布による処置後の前眼部所見結膜のポリープ状肉芽腫は消失している。

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