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❹ 優位眼(利き目)の確認・Hole-in-card法や指さし法(ローゼンバッハ法)で確認します。・左右差のあるとき(度数が弱い目が優位眼とは限らない)やモノビジョンにするときに参考にします。❺ 他覚的屈折検査・自覚的屈折検査・検影法(スキアスコピー/レチノスコピー)やオートレフラクトメータ(以下、オートレフ)にて、他覚的屈折検査を行います。オートレフによる検査結果はただ数字を見るのではなく、マイヤーリングもよく見て、角膜の状態を確認します。・近見視力は調節力だけでなく、遠見度数の過不足を知ることにもなります。❻ 所持眼鏡での視力の確認 眼鏡度数と屈折度数に違いはないか、所持眼鏡(近用)と希望する焦点距離に差はないか、眼鏡の装用方法(遠近両用の使い方など)に問題はないか確認します。❼ 装用度数の調整 白内障などの眼疾患があっても問題なく視力が出ていれば、①〜⑥で得た情報(矯正視力、眼鏡度数、優位眼)をもとに装用度数を調整します。とくに眼鏡を初めて装用する患者さんでは、かけやすい度数で処方します。球面度数は弱めにし、乱視軸と度数を左右眼で揃えるとよいでしょう。眼鏡に慣れやすい順は、倒乱視(乱視軸が90°)、直乱視、斜乱視、直交(乱視軸90°と180°)です。眼鏡合わせの流れとポイント4章眼科ケア 2019年 秋季増刊  73

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