はじめに 日々の眼科診療を続けながら、患者さんに「では、眼鏡を合わせていくしかないのですね」とよく言われます。落胆なのか、期待なのか、ケースバイケースではありますが、現存する視機能を最大限生かすためには、的確な眼鏡を合わせる技術が必須となります。 本書『眼科スタッフのための眼鏡合わせマニュアル』では、臨床の第一線で活躍する眼科医と視能訓練士の先生方に、できるだけわかりやすく、眼鏡処方のための基礎知識、実際の処方の仕方について、まとめていただきました。「大事なのはココ！」「検査の流れ」など、強調された部分だけを読んでも明日からの診療に役立てられ、目次から入れば眼鏡処方のための辞書のようにも使え、思いの外、重厚で専門的な知識を得ることもできます。 また、後半にはコンタクトレンズ、屈折矯正手術についても、その分野で一流の先生方に概要を執筆していただきました。 本書が眼科スタッフのみならず、屈折異常の矯正に携わる、すべての方にとっての良きテキストとなることを信じています。あすみが丘佐野眼科 院長／東京医科歯科大学医学部眼科学教室 臨床教授 佐野研二眼科ケア 2019年 秋季増刊 3
元のページ ../index.html#3