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①訴えの聞き取り 眼科を受診する患者さんのすべてが眼鏡処方を目的としているわけではありません。「目が見えない」「かすむ」「目が疲れる」など、症状はさまざまで、原因を十分に検査した後に、医師の診断により初めて眼鏡処方となります。⑦矯正視力検査 4 両眼の調節状態のバランスを取ります。これには雲霧法を用います。両眼に+0.75Dの球面レンズを入れ、同等の雲霧をかけます。左右の調節の状態が同じなら、両方とも同等に視力が下がります。そうでないときは「⑥矯正視力検査3」のステップに戻ります。② 他覚的屈折 検査 レフラクトメータを用いて、他覚的に屈折度数を調べることを「他覚的屈折検査」といいます。最近はどの眼科にもオートレフラクトメータ(オートレフ)が完備されているため、オートレフを使用して他覚的屈折値を求めます。⑧両眼開放屈折 検査 両眼開放下で乱視の軸・度数の詰めをもう一度行い、赤緑テストにて球面レンズの度数の詰めを行います。このステップでは、患者さんの感覚を大切にし、なじみやすいレンズや違和感のないレンズという点で決定します。③瞳孔間距離の 測定 患者さんの瞳孔間距離(pupillary distance;PD)に合わせた検眼枠をかけてもらって検査をするため、まず患者さんのPDを調べます。瞳孔間距離計やメジャーで測定します。⑨装用練習 検眼枠での装用練習です。時間をかけて試してもらい、外の景色、テレビ、雑誌などの見え方に快適性を損なう点がないか十分に試してもらいます。眼鏡作製の流れ224  眼科ケア 2020年 春季増刊

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