130152051
11/16

1章1章眼科検査をマスターしよう!眼科ケア 2020年 秋季増刊  143手順❸撮影パラメータの設定 スキャンパターンは「水平・垂直ライン」「クロス」「グリッド」「ラスター」「ラジアル」「黄斑マップ・乳頭マップ」などがあります。最大スキャン長は従来の6mmから12mm、15mm、20mmなど長いスキャンが主流となっていますが、断層像が傾斜、反転する長眼軸長では、スキャン長を短くすることで傾斜、反転による影響が少なくなります。⿎水平・垂直ライン 水平・垂直ラインスキャンは最大加算枚数での撮影が可能なため、硝子体から脈絡膜までの高解像度な画像を取得する際に用います。視細胞外節疾患では、最大加算枚数で高解像度の撮影を行うと、グリッドスキャンなどでは観察しにくい網膜外層ラインの異常を捉えやすくなります。⿎クロス・グリッドスキャン 水平・垂直の情報が同時に必要な場合はクロス・グリッドスキャンが有用です。ピッチ間隔は0.05〜1.50mmなどに設定することが可能で、スクリーニング撮影では0.50mm以上などの大きなピッチ間隔、黄斑円孔など小さな病変の撮影では0.05〜0.25mmの狭いピッチ間隔が有効です。⿎ガス下でのOCT撮影 黄斑円孔手術後などのガス下OCT撮影では、フォーカス値を-15.00〜-20.00Dなど近視よりに設定し、ガスの反射が少ない部位や手術による角膜障害が少ない部位から測定することで鮮明な画像が得られます1)(図3)。 RS-3000 Advance(ニデック)のガス下OCTでは、測定モードは「Fine」、加算は50枚未満で、アイトレーサーやトレーシングHD機能をオフにするなど、設定を調整することでうまく撮影できます。機器のフォーカス値の設定を行ってもピントが不良な場合は、-10.00Dなどの眼前補正レンズを用いて撮影してみましょう。手順❹固視の誘導と眼瞼挙上⿎固視の誘導 固視目標の色や形を患者さんに伝え、固視目標の中心を見るよう指示します。視力や視野障害で内部視標が見えにくい場合は、サイズや形を認識しやすいものに変更します。非検査眼の視力が良好な場合は、外部固視灯を用いて非検査眼で固視を誘導します。固視状態に合わせて内部視標と外部固視灯を使い分け、視標がまったく見えなテクニック!スムーズに進めるための⿎固視不良や眼振症例の撮影のコツ グリッドやラジアルスキャンなどでスキャン長は長く、ピッチ間隔は大きく設定し、黄斑部全体を大まかに撮影します。眼振は水平性の症例が多いため、垂直よりも水平方向のスキャン(ラスターや黄斑マップなど)を用いるとうまく撮影できます。⑳OCT検査

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る