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検査でどこ(何)をみるべきか 眼瞼外表面、マイボーム腺、眼瞼を裏返して結膜面も観察することが大切です。麦粒腫では腫脹部位の発赤、疼痛を伴います。検査時の注意点や工夫 実際に腫脹部位を触って腫瘤を触れないか、圧痛を伴うか確認します。同時に前眼部写真を撮れる機器であれば、写真を撮影して記録に残すことが大切です。 また、麦粒腫の診察に限りませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予防のために、患者さんにはマスクをしたまま細隙灯顕微鏡検査を受けてもらいます。細隙灯顕微鏡には医師・患者間の飛沫の拡散を防止するため、透明なアクリル板を設置しています(図2)。なぜ、この検査を行うのか 麦粒腫で視力が低下することは、通常ありません。視力低下を認める場合は、麦粒腫以外の異常が存在する可能性があります。検査でどこ(何)をみるべきか 視力低下がないか、左右差がないかも含めて確認します。検査時の注意点や工夫 眼瞼が腫れてまぶたが開きづらいため、場合によってはサージカルテープでまぶたを挙げるなどの工夫して視力を確認します。視力検査代表的な治療はこれ!代表的な治療はこれ!■抗菌薬の投与■穿刺・切開排膿4747眼科ケア 2021年 春季増刊

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