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どんな病気かどんな病気か●症状 目のかゆみ、異物感、眼脂、流涙、結膜充血、結膜浮腫などの症状を生じます。アレルギー性鼻炎や眼瞼炎を合併することもあります。●病因 季節性アレルギー性結膜炎ではアレルゲンとなる花粉が季節により異なります。3〜6月はスギやヒノキなどの樹木、4〜10月はカモガヤやオオアワガエリなどのイネ科植物、8〜9月はブタクサやヨモギなどのキク科植物が代表です。 通年性アレルギー性結膜炎ではダニやハウスダスト、ペットの毛などがアレルゲンとなります。化粧品、コンタクトレンズに付着した皮脂や汚れなどの異物や、コンタクトレンズそのものによる物理的な刺激が原因となることもあります。●予後 アレルギー性結膜炎を完治させることは難しく、アレルゲンの除去や対症療法などを長期間継続し、症状が軽快した状態を維持することが治療の目標です。どんな検査が必要?どんな検査が必要?■問診■フルオレセイン染色下の細隙灯顕微鏡検査なぜ、この検査が重要? 検査結果はどうみる? とことん解説!なぜ、この検査が重要? 検査結果はどうみる? とことん解説! アレルギー性結膜炎の診断と治療には問診が重要です。いつ、どこで発症したのか、どういうときに症状が増悪するのかを聞き取ることでアレルゲンを予想し、どうすれば症状が増悪する場面(アレルゲンと接する場面)を避けられるかを考えます。 細隙灯顕微鏡検査では眼球結膜だけでなく、眼瞼結膜を翻転して眼瞼結膜の充血、乳頭増殖、リンパ濾胞、浮腫の程度を確認します(図1)。また、乳頭増殖の刺激で問診フルオレセイン染色下の細隙灯顕微鏡検査7979眼科ケア 2021年 春季増刊

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