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呼吸器ケア 2018 夏季増刊48ビデオ喉頭鏡は、ブレード先端のカメラで捉えた画像を手元のモニターで確認することができる喉頭鏡です。従来の直視型喉頭鏡を用いて挿管するためには、施行者が声門を直視することが必要です。一方、ビデオ喉頭鏡はブレード先端を進め、モニターで声門を確認することで、直視できなくとも挿管することが可能です。困難気道管理ガイドラインでは、初回の気管挿管からビデオ喉頭鏡の使用を考慮することが推奨されています1、2)。 ビデオ喉頭鏡には、気管チューブを誘導するガイド溝があるもの(AWS-S200など、図1)とガイド溝のないもの(McGRATH™MACなど)があります。その扱いは、機種ごとに異なります。 使用するブレードの種類とサイズは、患者の体格や年齢、あるいは気管チューブのサイズによって選択されるため、使用前に医師に確認しておきます。また、ビデオ喉頭鏡本体の電源を入れ、ライトが点灯するか、モニターにカメラで捉えた画像が表示されるか確認しておきます。バッテリーや電池の残量も確認しておき、必要なときに速やかに交換できるように予備の所在も確認しておきます。(三浦規雅)この物品は何のためにあるの?どんな種類があるの?ナースは何に気をつけるの?14ビデオ喉頭鏡図1AWS-S200使用の実際ガイド溝が気管チューブを声門へ誘導する。右:AWS-S200[日本光電]左:McGRATH™MAC[コヴィディエンジャパン]
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