人工呼吸器は本当に複雑で、さまざまな用語があるために、避けて通る人もたくさんおられます。果敢に挑んでも解説書により用語が違い、志なかばで諦めてしまうケースも多く見られます。人工呼吸器は本当にそんなにも難しく、専門家しか扱えないものでしょうか? 一方、現場では急性期や慢性期にかかわらず、あるいは在宅でさえ、人工呼吸器を目にすることは非常に多いです。今回は特殊な病態に関する人工呼吸器の設定ではなく、ごく普通に見られる設定をその生理学から現場の管理までわかりやすく、臨床現場の第一線で活躍しているスタッフに解説していただきました。今までの疑問はこれで解決すると思います。全部を読み通すにはかなり労力が必要ですが、現場でわからなくなったときにちょっと紐解けるように工夫しました。皆さんの人工呼吸器アレルギーが少し良くなればいいなと思っております。 はじめに安宅 一晃奈良県立病院機構 医療専門職教育研修センター 所長/奈良県総合医療センター 集中治療部 部長
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