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031みんなの呼吸器 Respica 2020夏季増刊CHAPTER0開始から離脱までCHAPTER2換気設定で必ず使う機能CHAPTER3アラーム機能CHAPTER4呼吸をもっと快適にするCHAPTER5離脱・抜管CHAPTER6人工呼吸ケアレベルアップ巻末資料CHAPTER1全機種共通で覚えるVCVでの圧-時間波形(図3) VCVでは一回換気量(吸気流量)が規定されますので、圧-時間波形の変化は患者のコンプライアンスとレジスタンスの変化を反映します。矩形波のVCV波形でその詳細を解説します(図4)。A〜B 人工呼吸器からの送気ガスがレジスタンスによって影響される圧力です。吸気流量や気道抵抗の増加によってBは上昇します。B〜C レジスタンスに打ち勝った送気ガスがコンプライアンスによって影響される圧力です。コンプライアンスが悪い(小さい)と、B〜Cを結ぶ直線の傾きは大きくなります。C〜D Cでは吸気流量がゼロとなり送気が終了します。送気がないためレジスタンスの影響がなくなり、Dまで圧力が下がります。レジスタンスによって影響される圧力、つまりA〜Bの圧力差と等しくなります。このため、B〜Cの傾きとA〜Dの傾きも等しくなります。D〜E 吸気プラトーに相当する時間です。人工呼吸器からの送気はありませんが、経時的に肺胞内にガスが行き渡るため、若干の圧力低下が認められます。E〜F肺胸郭の弾性エネルギーによって肺胞内のガスが呼出されます。呼気のレジスタンスにより影響されます。時間(sec)吸気呼気時間(sec)流量(L/min)圧(cmH2O)00吸気時間中は設定吸気圧を維持する図2 PCVでの圧-時間波形

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